コッペリア

新国立劇場に「コッペリア」を見に行った。
振付が、やや普通と違って面白かった。
ダンサーの見せ場的な部分は少ないけど、群集の踊りが痛快だった。
正直、この前見たジゼルよりも、ずっとよかった。

最後の演出が印象的だった。
祭りで、浮かれて盛り上がる群衆の中、ひとりコッペリアの人形を抱えたコッペリウス。
女性を手に入れたいという、変質的な欲望が生きた人形を作るにいたる猟奇さ。
その、群集の能天気な喜びと、独りの悲劇的な心境の対比。
最後、コッペリアがバラバラに分解される、不気味さ。

明日は予定がないな。どうしよう。なんとなく、今日もむなしい。コッペリウスといい勝負だ。