消え去った青春の日々へ


今日も、12時に起きて寝坊したのに、気分はなかなか良かった。

唯一、午後から英会話の授業に出て、「ぼくは睡眠薬とカフェインの錠剤を飲んでます」といったら

「オー、ヤメナサイ」

といわれた。
それから、食堂に友達がいて、2時間くらいくだらない話をした。

「キツネッティ君は彼女欲しくないの?」
「いや、オレはこの大学では諦めたんだよ。こんな男子校みたいな大学じゃ無理だ。社会人に期待。」


諦念・・・それはそれで、甘美な感触なのだ。
諦めると、全てを高みから眺めることが出来る。
穏やかな心とともに、この世の全てに笑顔を向けたくなる。
苦悩も幸福も、悲しみも喜びも、それらを含め、全てが自分であり、自分自身が愛おしくなる。


夜の光 アルマ・マーラー
交響曲第9番  グスタフ・マーラー
新日本フィル クリスティアン・アンミルク

最近は、学校よりも頻繁にサントリーホールに通っているなぁ。
マーラーは、生演奏に限る。家で聴くと、必ず寝てしまう。


第1楽章のメロディーは、諦念に満ち溢れている。
諦念は、甘美であり、淡いピンク色をしている。
歓喜の金色と絶望の黒が混じりあい、最後は甘美なピンク色に覆われて、消えてゆく。
そんな、第1楽章を聴きながら、泣いてしまった。

マーラーの音楽を聴けた今日一日に、感謝。