クラシックの風

今日も、東フィルのコンサートへ。渋谷のオーチャードホールへ行ってきた。
昨日、池袋で2000円のシャツと12000円のコートを買ったから、さっそくそれを来て出かけた。
でも、人が多すぎて、せっかく洒落て出かけても誰も見てくれなかった。

今日も、モーツァルトのピアノコンチェルト24番とマーラー交響曲第1番。
最近よく思うことは、音楽に感動しなくなった。
音楽の聴き方が、変わってしまったのだと思う。

昔は、曲そのものを楽しんでいた。
今は、指揮者の解釈を楽しみにコンサートへ通う。

昔は、指揮者なんてだれでもよかった。
昔の自分が楽しんでいたのは、モーツァルトであり、マーラーであり、チョン・ミョンフンではない。
全体的な曲のつくりなんてものはわからなかったけれど、曲から感じるその作曲家の思想を聴いていた。
音楽を聴くことは思想を聴くことで、その音楽を解釈できたとき、自分もまた新たな視野が広がった。
音楽を聴くことは、自己成長へとつながっていた。

昔は、クラシックの風を楽しんでいた。異国の文化を楽しんだ。
音楽から、その時代の、国の、伝統の、香りを楽しんだ。


今は、特に何も感じず、この指揮者はこの曲をこんなふうに演奏するけど、あっちの指揮者のほうが好きだな、みたいなことを考えながら聴く。
昔に比べれば、今は音楽のいろいろな音がききとれ、おおこんなバランスで響くとこういう音がするのかという喜びを感じる。
聴き方が、分析的になった。



これを、感性が鋭くなったというのか?鈍くなったというのか?