いろいろ面白いなぁ、アファファファファ。

今日は、ヴァレリー・アファナシエフの「展覧会の絵」の音楽劇を見てきた。
なんと、脚本、演出、ピアノ演奏、役者、オールアファナシエフ

彼のお辞儀の仕方を見て、なんてやる気のねぇヤツなんだと思っていたのは、大きな勘違いだった。
だって、音楽劇まで作ってそれを一人で演じるなんて、なんというファンサービスなんだろう。
やる気のなさも、演出なのかも、と思った。

ただ、その内容はというと・・・正直よくわかんなかった。
音楽とその解説兼彼の思想をからめて、劇は進んでゆく。
やれ永遠の命やら、やれ芸術の至高性やら、やれ歴史とは、時間とは、死とは・・・etc。
彼の思想に共感は出来なかったけど、ただ、そのようにして曲を解釈し、その上で彼の音楽に耳を傾けると、音楽が今までと全く違ったように聞こえて、とても面白かった。先入観ってヤツか?

とくに、最後のキエフの大門!
いろいろなメロディーが、それぞれ今までの思想の先入観によって、次々と意味を持ち、それが絡まって最後に「芸術こそが最高なのだ」という、音楽に修練してゆく気がして、おお、この曲にはこんな意味も隠されていたのかと、ちょっと嬉しくなった。
(というのも、キエフの大門は、最後シンバルジャ~~ン、大太鼓ド~~~ンのドカチャカを多く聴いてきたので)。
そして、なぜか、一番最後は汚く終わる(なぜか印象的。たんなる失敗?)
まあ、いろんな解釈があったほうが面白い。

そして、アファナシエフはけだるくイスに座り、眠り(死に?)、暗転して終わり。


ただ、思ったのは・・・ミスタッチ多すぎだ~~~。イスも小さすぎるのがウケル。
あと、最後の拍手で、舞台でやる気のなさそうにお辞儀をしながら、「てめえらにはこの音楽はわからねえだろ?」みたいな含み笑いの表情が、やたらと面白かった。